【エビとカニの水族館から小中学生の皆さんへ】夏休み自由研究のテーマをご提案
全国の小中学生の夏休みの宿敵と言えばお馴染み「自由研究」。
算プリ漢プリとちがって何やってもいいから楽しいというお子さん、もちろんいらっしゃるでしょう。
しかしその「自由」さゆえに創造性・新規性を求められ苦しむお子さんも多数いらっしゃることでしょう。
答えがないというのは非常に辛いもの。
「今日のご飯何がいい?」
「なんでもいいよ」
なんでも…?
なんでもいいが一番困るんじゃというのはこの世の理。
そこで今回エビとカニの水族館が得意とする生き物で、
夏休みの自由研究のテーマに悩める小中学生(の親御さん)をお助けします。
エビ・カニ問わず何でも調査対象にできる汎用性の高いテーマ、
それは・・・
〈エサの嗜好性(しこうせい)〉
です!
嗜好性とはなんぞやと思われるでしょうが、要するに
動物がある食べ物をどの程度好んで食べるかということです。
カニを例に挙げてもその食性は様々。
河原の草を食むカニもいれば、水底の貝をバリバリ砕いて食べるカニもいるわけです。
海、川、山、洞窟etc.
多様な環境に身を置くカニ。
ところ変われば食も変わります。
更には自然界と飼育下で好んで食べる餌が違うかもしれません。
図鑑なども参考にしながら色々試してみると思わぬ興味深い結果が出るかも…?
おうちで飼える動物でも
・カブトムシやクワガタ
→トラップにも使うバナナや黒糖、何にもっとも引き寄せられる?
・イヌやネコ
→メーカーごとに差が出る?どんなフードが食いつきがいい?
・カメや金魚
→配合飼料(「カメのえさ」として売られているようなつぶエサ)と生餌で違いは?
などなど観察対象は多岐に渡ります。
昆虫では顕著ですが、食べ物によって
口の形が針やブラシになっていたり、脚がカマやハサミになっていたり、
形態面での違いを考察するのも面白いですよ!
以下、自由研究の注意点をまとめます。
保護者の方とよくお読みください。
・ネットで簡単に出てくる情報は鵜呑みにせず、出所がはっきりしている物を参考にしましょう。
→図書館へ行って図鑑等を読む
→論文等を調べる(JstageやGoogle scholar等、無料で閲覧できるサイトもあります)
☆図鑑や論文と言っても常に正しい情報が載っているとは限りません。情報は常にアップデートされるので、様々な媒体と照らし合わせて検討してください。
・人間の食べ物を与える場合、悪影響がないかよく調べた上でご検討ください。
・猫や鳥など野生動物に餌付けをしないでください。管理下で研究しましょう。
・外での作業や採集は熱中症にお気を付けて!
自由「研究」という字面に気圧されるかもしれませんが、
そこまで難しく考える必要はないんだよ~というのがおわかりいただけたでしょうか?
計画的に宿題を終わらせて楽しい夏休みを過ごしましょう!