新種のヨコエビ 世界初展示!

世界初?パンダ?が水族館にやってきた?!
2024年、2025年に相次いで新種記載され話題となった
パンダ柄のヨコエビを世界初展示!

すさみ町立エビとカニの水族館ではこのほど、2024年と2025年に和歌山県や大阪府の沿岸で採集された個体をもとに新種記載されその体色や命名の経緯が話題となったパンダ柄のヨコエビの仲間、パンダメリタヨコエビヨリパンダメリタヨコエビの2種の展示を始めました。

 地球上のあらゆる環境に適応し繁栄するヨコエビですが、その多様性と不思議で興味深い生態などはあまり知られていません。 そこで今回、日本を代表するヨコエビ研究者である広島大学教育学部教授の富川光(とみかわこう)博士にご協力および監修いただき、新種記載されたヨコエビの仲間 2種を世界で初めて生きた状態で展示しています。

 展示を通してヨコエビのあっ!と驚くおもしろい生態を学ぶとともに、新種発見の経緯やユニークな命名の秘密、さらには新種を記載する重要性を少しでもたくさんの人に知ってほしいと思っています。小さな体に秘められた、生態系を支える大きな存在であるヨコエビの不思議な世界をぜひ観察してみてください。

 


展示している2種ヨコエビの紹介

2024年に新種として公表された種で,ジャイアントパンダに似た白黒模様をもつことからパンダメリタヨコエビと命名されました。学名の「メリタ・パンダ(Melita panda)」もパンダにちなみます。

体長は4~6 mm。特徴的なパンダ柄の体色をしています。本種が含まれるメリタヨコエビの仲間は世界で60種以上が知られていますが,白黒のパンダ柄模様をもつのは本種とヨリパンダメリタヨコエビだけです。

本種は海岸の転石の下に生息しており,和歌山県白浜町の海岸のほか大阪府や三重県,愛媛県,福井県,そして遠く離れた韓国にも分布することが分かっています。

2025年に新種として公表された種。パンダメリタヨコエビによく似ていますが,体長は6~10 mmとやや大型で白黒のコントラストが強く,よりジャイアントパンダっぽく見えます。この特徴から「ヨリパンダメリタヨコエビ(学名はメリタ・パンディナ Melita pandina)」と命名されました。和名は文筆家でパンダ愛好家の藤岡みなみ氏による命名です。「ヨリ」と「メリ」が韻を踏んでいて,声に出しても楽しい名前になっています。

 潮間帯の比較的深い場所に生息しており、これまでに白浜町と大阪府の海岸から見つかっています。

 

 


展示2種を新種記載し展示監修をいただいた 
広島大学教授 富川先生のコメント

『ヨコエビが水族館に展示される!ヨコエビ界の悲願が遂に実現しました。最近,新種として発表されたパンダ柄のかわいいヨコエビ,パンダメリタヨコエビとヨリパンダメリタヨコエビです。よく似ているけれども遠縁の2種は他人の空似。どこが違うか,じっくり観察してみてください。生き物の名前としては一風変わったヨリパンダメリタヨコエビの命名秘話にもご注目ください!!』

 


 

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