わかやま環境大賞を受賞しました
~巡回水族館の活動を評価~
わかやま環境大賞受賞
このほどすさみ町立エビとカニの水族館が教育活動として2014年から行っている巡回水族館の活動が
和歌山県が環境保全の実践活動が模範となる個人・団体を表彰する『わかやま環境賞大賞』に選ばれました。
同賞は、県が2002(平成14)年に創設。環境保全の実践活動が模範となる個人・団体を表彰するもので、今年は3団体と1人が受賞しました。
2025年6月30日に和歌山県庁において授賞式があり、宮崎和歌山県知事より当館を代表して館長の平井が賞状と盾をいただきました。
巡回水族館の活動を続けるにあたり、クラウドファンディングでご支援をいただいた方に心より御礼申し上げます。
ご支援および応援がなければ巡回水族館の継続と今回の受賞はありませんでした。
今回の受賞を励みに、さらなる活動が続けていけるように一生懸命がんばりたいと思います。
謝辞(一部抜粋)
わかやま環境賞を受賞した皆様の代表として僭越ながら、ご挨拶を述べさせていただきます。この度は私たちの活動に対し多大なる評価をいただき心よりお礼申し上げます。
県内では環境に配慮した素晴らしい活動をされている方々が沢山いらっしゃる中で、私たちの取組をこのような形で評価していただき、栄えある授賞を賜りましたことはこの上ない喜びであり、深く感謝申し上げます。また関係者皆様方々へ、心より感謝いたします。
当館はご存じの通り小さな町の小さな水族館ではありますが、水族館の目標の一つに一人でも多くの方に自然や環境、生物に興味を持ってもらうきっかけづくりの場を提供したいという想いがあります。
昨今、持続可能な社会や生物多様性などに注目が集まっていますが、人間活動を行うなかでどうしても犠牲となる自然環境があります。壊すのは本当に簡単な自然ですが、元に戻そうとすると莫大なコストと長い時間が掛かります。こうした問題を考えたとき、まずは少しでもたくさんの方に自然や生物のこと、そして命の尊さを知ってもらうことが重要との想いから、2014年より巡回水族館という形で活動をはじめました。
生物の持つ不思議な魅力を、実体験を通して伝えることで、命の尊さや自然環境への興味といった将来へつながる情操教育となることを期待して活動を続けていますが、生物や海水の輸送、水温や気温の管理など気が抜けないことも多く、決して楽ではありません。しかし生物を触れ合った時のなんとも言えない子供たちの笑顔と、その笑顔を温かく見守る保護者や先生方のいい表情は、なににも代えがたい報酬となって次の活動への原動力となっています。こちらの想いをどこまで伝えることができているかは分かりませんが、今後も和歌山県や紀伊半島の素晴らしさと自然環境や命の大切さを、少しでもたくさんの人に伝える活動を続けていけるように一層努力を重ねていきたいと思います。
日ごろから当館の活動を支えていただいている地域をはじめとする皆様と当館スタッフにも感謝を伝えたいと思います。特に2020年のコロナ過では休館を余儀なくされ運営・活動資金が不足し、車の故障も重なり一時は館外活動の中断も検討せざる得ない状況でした。そのような中でクラウドファンディングによって全国の皆様よりたくさんのご支援をいただき巡回水族館の専用車を新たに購入することができました。この援助がなければ現在まで巡回水族館を続けることはできませんでした。この度の受賞がご支援および応援をいただいた方への本当に何よりの御礼となりましたことをお伝えして私からの挨拶とさせていただきます。
この度は本当にありがとうございました。
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わかやま環境賞についてはこちらをご参照ください